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2022 年度 実績報告書

IL17に着目したくも膜下出血後、発作性交感神経過活動の病態解明と新規治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K16589
研究機関島根大学

研究代表者

宮嶋 久雄  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (80874362)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワード脳血管障害 / くも膜下出血 / サイトカイン / 交感神経
研究実績の概要

くも膜下出血(SAH)では、脳動脈瘤の破裂などよりくも膜下腔への出血が生じ、様々な脳機能障害を引き起こされる。SAH直後の合併症の1つとして発作性交感神経過活動(PSH)が知られているが、その病態メカニズムは未だ不明な点が多い。一方、SAH患者を用いた臨床研究や、SAHの動物モデルを用いた研究で、脳脊髄液や血液中の炎症性サイトカインIL-17の濃度上昇が報告されている。本研究では、SAHモデル動物を使用し、IL-17分泌細胞の同定と、交感神経系の中枢である視床下部室傍核の活性化を介したPSH発症機序の解明を目的として研究を開始した。
まず、先行研究を参考にSAHモデルマウスの作製ための条件検討を行い、最適なSAHモデルの確立を行った。次に、脳実質、髄膜、血液、脳脊髄液中の各種サイトカインやカテコラミンの発現量変化をELISA法や定量的RT-PCR法により解析するための予備実験を行った。また、本年度は、免疫染色法による組織学的解析で、脳実質及び髄膜でのIL-17発現細胞の検討をした。さらに、共同研究により、本実験に使用するIL-17に対する新規抗体の作製を行った。
今後は、各組織におけるIL-17とカテコラミン発現量の経時的変化を詳細に解析する。また、交感神経系の活動性変化に関して、テレメトリー装置を用いて、自由行動下でのマウスの心電図、体温、活動量を検討する。そして、SAH発症後の各時点におけるIL-17分泌細胞を、IL-17レポーターマウスと免疫染色法、フローサイトメトリー法により同定する。また、IL-17欠損マウスや抗IL-17抗体を使用して、SAHにおけるIL-17シグナル経路の阻害によるPSH予防効果を検証していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Maternal and Adult Interleukin-17A Exposure and Autism Spectrum Disorder2022

    • 著者名/発表者名
      Masashi Fujitani, Hisao Miyajima, Yoshinori Otani, and Xinlang Liu
    • 雑誌名

      Frontiers in Psychiatry

      巻: 13 ページ: 836181

    • DOI

      10.3389/fpsyt.2022.836181

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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