発作性交感神経過活動 (PSH) は、くも膜下出血 (SAH) 直後の合併症の1つとして知られているがその詳細な病態メカニズムについては未だ明らかでない。本研究では、炎症性サイトカインIL-17に着目し、SAHにおけるIL-17分泌細胞の同定と、PSH発症機序の解明を目的とし研究を行った。脳実質、髄膜、血液、脳脊髄液中の各種サイトカインなどの発現量変化をELISA法や定量的RT-PCR法により検討した。そして、遺伝子改変マウスを用いて、免疫染色法による組織学的解析で、脳実質及び髄膜でのIL-17発現細胞の検討をした。また、PSH治療効果を検証するため新規IL-17抗体の作製を行った。
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