Embryonic Stem Cell(ES細胞)はE-Cadherinを介して移植細胞の成熟度を調節し、移植細胞の生着・増殖を促す可能性が指摘されている。逆にN-Cadherinは神経細胞の移動・遊走と成熟に重要な 役割を果たし、これにより移植細胞の生着後に神経細胞の増殖を促すことができる可能性もある。まずは、間葉系細胞である歯髄幹細胞でE-Cadherin抗体およびN-Cadherin抗体を利用した細胞成熟コントロールの可能性を検証した。E-Cadherin群は低酸素状態では細胞への障害が少ない可能性が示唆された。N-Cadherin群は細胞の成熟促進効果の可能性が示唆された。
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