不随意顔面運動患者を対象とし、患者同意の下、筋電図検査と同時に顔面表情筋のビデオ撮像を行い、動画解析ソフトウェアを用いて、眼輪筋、口輪筋、頬骨筋に一致する3か所の定点追跡分析を行った。検査中に不随意顔面運動が観察された片側顔面痙攣患者17例を対象とした初期分析において、肉眼的に観察される不随意顔面運動は、動画解析による変位量分析で、病側に限定した短いpeakやplateauを有する波形として描出が可能であった。また、この変位量は、X軸・Y軸平面上でそれぞれを数値化することが可能であり、片側顔面痙攣患者における表情筋運動の特徴を定量化することを可能にした。
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