研究課題/領域番号 |
21K16632
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
藤井 謙太郎 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (40799318)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Glioblastoma / 膠芽腫幹細胞 / 分化型膠芽腫細胞 / 薬剤併用療法 |
研究成果の概要 |
腫瘍組織内において、膠芽腫細胞は分化型細胞と幹細胞の状態で存在し、互いに協調していると考えられている。我々は幹細胞、分化型細胞の遺伝子発現の違いに着目し、それぞれを標的とした治療薬剤を決定し、その併用効果を検証した。その結果、薬剤併用療法は単剤で投与する場合と比較して相乗的に抗腫瘍効果をもたらすことが確認された。この結果は細胞レベル、動物レベルでも示され、また、異なる膠芽腫細胞に対する薬剤投与でも同様の結果が得られた。これらの結果から、膠芽腫に対する新規治療法開発の可能性が示されたと考えている。
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自由記述の分野 |
脳神経外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膠芽腫は脳実質の発生する悪性の腫瘍であり、長年その治療方法は研究の対象となっている。しかしながら、生命予後を飛躍的に延長する治療の開発には至っていない。我々の研究では、膠芽腫組織内での腫瘍細胞の遺伝子発現の差異に着目し併用治療に用いる薬剤を決定する、という新しい手法の有用性について検討した。結果として治療に用いた薬剤A、Bは単剤で投与する場合と比較して、相乗的な効果をもたらすことが確認された。またこの結果は細胞レベルのみならず、動物実験レベルでも確認された。膠芽腫に対する新規治療方法開発の可能性が示された。
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