キーンベック病の有病率、自然経過といった疫学調査は世界的にみても、ごく限られた報告があるのみである。大規模一般住民におけるradiographic KDおよびsymptomatic KDの有病率が明らかとなり、radiographic KDとsymptomatic KDの相違に関与する因子が判明する。 また、radiographic KDのq-DASHの推移を検討し、symptomatic KDとなりスコアが悪化していく症例では手術介入を要すると考えられ、その関連因子を明らかにすることで今後の臨床 診療において本疾患の手術適応を判断する基礎データとなる。
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