本研究では肉腫に対して細胞内代謝を考慮したferroptosis誘発療法を検討した。興味深いことに細胞内2価鉄イオン含有量とferroptosis感受性とは複数の細胞株で調べたところ相関が乏しく、2価鉄イオンによる細胞障害性を抑制する細胞内鉄解毒作用が肉腫各組織型で機能していることが分かった。またNF-kBおよびPRMT5を介したPGC1aの制御がBNIP3L/NIX-mediated mitophagyをコントロールしferroptosis感受性に影響を与えることが明らかとなり、NF-kBおよびPRMT5のactivityがferroptosis感受性の指標となる可能性が示された。
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