関節鏡視下授動術を要した凍結肩群と関節拘縮のない腱板断裂(コントロール群)の関節包(腱板疎部[RI]、烏口上腕靭帯 [CHL]、前下上腕 関節靭帯 [IGHL])を比較する実験を開始した。 対象を凍結肩群:14例、腱板断裂群:14例とし、関節鏡視下授動術時にCHL、IGHL、RIからそれぞれRNA、組織評価、HPLC用に3つずつサンプルを採取した。サンプルを懸濁し、AGEs-RAGE系に関連する因子を、定量PCRを用いて評価した。CHL、IGHL、RIの組織のHE染色を行い、新生血管の同定と線維化の形成の程度を評価した。AGEsのうちcarboxymethyllysineとpentosidineを、免疫染色法、HPLCを用いて計測した。その結果、凍結肩の肩関節包において、最終糖化産物AGEs(advanced glycation end products)の一種であるcarboxymethyllysineが蓄積していること、AGEsとその受容体であるRAGE(receptor for AGEs)のシグナル伝達が活性化し、関節包の炎症、線維化に関与していることを確認した。
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