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2021 年度 実施状況報告書

microRNAを標的とした凍結肩の病態解明と新たな治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 21K16687
研究機関広島大学

研究代表者

原田 洋平  広島大学, 病院(医), 助教 (40829800)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードmicroRNA / 凍結肩 / 五十肩 / 線維化
研究実績の概要

本研究は、microRNA(miRNA)に着目した凍結肩の病態解明と新たな治療方法の開発を目的としており、凍結肩に関わるmiRNAの探索、ノックアウトマウスを用いた凍結肩に関わるmiRNAの病態関与の解明、miRNAを標的とした凍結肩に対する新たな治療法の開発を行っている。これまでの研究成果として以下の通りである。
研究成果①:凍結肩モデルマウスの確立
WTマウスを用いて凍結肩モデルを作製した。凍結肩モデル作製から1週後(炎症期)、6週後(拘縮期)、8週後(回復期)の各モデルにおいて、拘縮評価を行い、関節可動域が炎症期、拘縮期にかけて悪化し、回復期において改善傾向にあることを確認した。また組織学的評価において、炎症期、拘縮気にかけて肩関節の関節包が肥厚し軟骨化成が発生していることを確認した。今後関節包における線維化関連RNAやmiRNAの発現解析を行っていく予定である。
研究成果②:miRNAノックアウトマウスを用いた解析
miR-26 KOマウスを用いて凍結肩モデルを作製し、凍結肩発症におけるmiR-26の関与を検討した。WTマウスに比較し、miR-26 KOマウスで作製した凍結肩モデルでは、炎症期、拘縮気、回復期のいずれにおいても関節可動域制限が少なく、また組織学的評価でも関節包の肥厚や軟骨化成が抑制されていることを確認した。こちらにおいても今後関節包における線維化関連RNAやmiRNAの発現解析を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

凍結肩患者からの臨床サンプルを用いたmiRNA解析をまず行う予定であったが、近年凍結肩患者に対する手術症例が減少しており、十分なサンプルが集まっていない。そのため動物実験を中心に実験を進めている。

今後の研究の推進方策

臨床サンプルを用いた解析は、サンプルが集まり次第進めていく。
また引き続き凍結肩モデルマウスを用いた研究を進め、今後RNA解析を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

臨床サンプルを用いたmicroRNAシークエンスが行えておらず、次年度にシークエンスにかかる外部受託費用が生じる予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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