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2021 年度 実施状況報告書

変形性関節症における滑膜・関節液プロファイルによる疾患制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K16690
研究機関札幌医科大学

研究代表者

村橋 靖崇  札幌医科大学, 医学部, 助教 (90855842)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード関節液 / 変形性関節症 / プロテオーム解析
研究実績の概要

変形性膝関節症もしくは非変形性膝関節症に対し脛骨近位骨切り術もしくは関節鏡を行った症例の手術時の膝関節液を61例で採取した。関節症症例と非関節症症例の各2例においてLC-MS/MS(ショットガンプロテオーム解析)の妥当性を検証した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

関節液のプロテオーム解析に先立ち、サンプル前処理の妥当性の検証に時間を要した。関節液に多く含まれているヒアルロン酸などの高粘調タンパクにより抽出タンパクが過去の報告よりも少なかったため、酵素分解処理やタンパク濃縮処理などの検証が必要であった。コロナの世界的流行に伴う物品輸送の遅延もあり、その妥当性の検証に時間を要したが、幾つかのサンプル前処理により過去の報告と同等のタンパク同定数を確認できた。
サンプル前処理なし 平均同定数232
サンプル前処理あり 平均同定数351

今後の研究の推進方策

関節症症例と非関節症症例の関節液を各10サンプルずつプロテオーム解析を行い、関節症関連候補因子を抽出する。関連候補因子はELISAにて検証を行った後に同一症例の術後1年時における関連候補因子の変化を検証する。手術時の関節鏡視所見、MRI画像所見、臨床所見(疼痛、関節可動域)との関連性を評価し、関節症における関節液内の新たなanabolic factor, catabolic factorを同定し、バイオマーカーとしての妥当性を検証する。

次年度使用額が生じた理由

コロナウイルスの世界的流行に伴う物品輸送の遅延に伴う購入機器、資材の遅れのため。今後のELISA解析、RNA解析に伴う試薬購入に当てていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Lubricin Contributes to Homeostasis of Articular Cartilage by Modulating Differentiation of Superficial Zone Cells2021

    • 著者名/発表者名
      Maenohara Y, Chijimatsu R, Tachibana N, Uehara K, Xuan F, Mori D, Murahashi Y, Nakamoto H, Oichi T, Chang SH, Matsumoto T, Omata Y, Yano F, Tanaka S, Saito T.
    • 雑誌名

      J Bone Miner Res

      巻: 36 ページ: 792-802

    • DOI

      10.1002/jbmr.4226

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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