研究課題
変形性膝関節症もしくは非変形性膝関節症に対し脛骨近位骨切り術もしくは関節鏡を行った症例の手術時の膝関節液を61例で採取した。関節症症例と非関節症症例の各2例においてLC-MS/MS(ショットガンプロテオーム解析)の妥当性を検証した。関節症症例と非関節症症例の関節液を各10サンプルずつプロテオーム解析を行い、関節症関連候補因子を20タンパクを抽出した。関連候補因子はELISAにて検証を行った。
2: おおむね順調に進展している
いくつかの候補タンパクではELISAにおける再評価ではプロテオーム解析と異なる結果が検出されており、ELISAの評価法、妥当性について再度検討を行っていく必要があると考えられた。
ELISAでも発現量に群間差を認めた候補タンパクの豊富な症例の手術時の関節鏡視所見、MRI画像所見、臨床所見(疼痛、関節可動域)との関連性を評価し、関節症における関節液内の新たなanabolic factor, catabolic factorを同定し、バイオマーカーとしての妥当性を検証していく。
追加のELISA解析に伴う試薬購入に当てていく予定である。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Orthopaedic Journal of Sports Medicine
巻: 10 ページ: 232596712211228
10.1177/23259671221122811