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2021 年度 実施状況報告書

椎間板ヘルニアに対するコンドリアーゼ治療への多血小板血漿の応用

研究課題

研究課題/領域番号 21K16706
研究機関三重大学

研究代表者

山田 淳一  三重大学, 医学部, 寄附講座助教 (70741164)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード多血小板血漿 / 椎間板再生 / コンドリアーゼ
研究実績の概要

多血小板血漿(PRP)上清(PRPr)の作成:New Zealand White Rabbit16週の雌を用いて作成を行った。3匹の家兎を使用した予備実験により最適な採血方法、PRPr作成方法を検討した。下大静脈より採血を行い、25mlの血液を採取し、純度の高いPRP(13.5倍)を作製し、PRPrを得た。末梢血赤血球4.7x106/ul、白血球2.5x103/ul、血小板233x103/ulに対して作成したPRPは赤血球0.00x106/ul、白血球0.00x103/ul、血小板3157x103/ulであった。
動物実験:初回手術(chondroitinase ABC: CABCの椎間板内注入)にてNew Zealand White Rabbit16週の雌を11匹使用した。全身麻酔下に手術は左側大転子より3横指頭側、正中棘突起より2横指外側に3横指程度の皮膚切開を行い、筋膜を切開した。筋間を鈍的に剥離し、一部軟部を切開して椎間板左側を露出した。透視下にレベルを確認し、L2/3、L4/5にCABC(1.25単位/ml)をIto micro syringe (25ul)、Micro needleを用いて10ul注入した。筋層、皮下を縫合し閉創した。二回目手術(PRPrもしくは生理食塩水:生食の椎間板内注入)は初回手術より4週間後に行い、L2/3、L4/5にPRPrもしくは生食をランダムに注入した。16週で屠殺した。
X線評価による椎間板高の推移:CABC注入によりコントロール群であるL3/4と比べてまた、同レベルで注射前と比べて有意に椎間板高は減少した(平均55%)。生食群と、PRPr群両方で椎間板高は継続的に回復したが、PRPr群は生食群より有意に改善していた。16週の時点で生食群は95%まで回復し、PRPr群は76%まで回復した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度の動物実験が順調に終了し、椎間板高のデータが得られたため。

今後の研究の推進方策

MRIと組織的評価を行う。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍による出張減による旅費の低下。次年度は学会の現地開催が増えており、旅費に充填する。

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公開日: 2024-12-25  

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