腱板断裂におけるレプチン(leptin)の動態とその疼痛への関与を検討した。加齢および高脂肪食(HFD)ラットモデルを使用して、腱板組織におけるレプチンの発現動態を調査した。加齢ラットでは、中年期にレプチン発現がピークを迎え、高齢期には高い状態が維持されることが示唆された。HFDラットでは、血清レプチン濃度が増加する一方で、腱板局所におけるレプチン発現に有意差は認められなかった。しかし、RNA-Seq解析でAdipocytokineシグナル経路の亢進が確認された。腱板断裂モデルでは、レプチンとNetrin-1の発現が有意に上昇した。レプチンがNtn1を介して疼痛に関与する可能性が示唆された。
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