低活動膀胱は排尿筋収縮力/排尿筋収縮時間の減少により尿排泄の効率が低下する膀胱機能障害である。近年、低活動膀胱の原因として慢性の膀胱血流障害が注目されている。本研究はラット低活動膀胱モデル(血流障害による)を治療対象とし、膀胱血流の改善効果が認められているPDE5阻害薬および低出力衝撃波を併用することで、膀胱の血流障害を改善させ、 それが低活動膀胱の改善に至るかどうかを解析した。本研究の結果、PDE5阻害薬単独、低出力衝撃波単独、両者併用のいずれにおいてもコントロールに比べて膀胱血流を改善させる効果が示されたが低活動膀胱自体の改善を証明するには至らなかった。
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