リンパ管新生に関わる受容体VEGFR-3のリガンドVEGF-CはTGF-b1により誘導されることや、CCL2によってリンパ節転移が増悪することが報告されていることから、TGF-b1およびCCL2の前立腺癌の転移への影響を調べた。TGF-b1は転移への影響は少ないと考えられたが、CCL2は前立腺癌の転移に深くかかわる可能性が示唆された。前立腺癌のリンパ節転移誘導に関してはTGF-b1の関与は限定的であり、ARシグナルの遮断によるmicro RNA-124-3p.2の抑制を介したCCL2-CCR2軸の活性化が大きな役割を果たしている可能性が明らかとなった。
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