研究課題
若手研究
本研究では転移性腎細胞がんにおける免疫チェックポイント阻害剤の治療において、末梢血免疫細胞と治療効果が相関するかどうかについて解析を行った。解析については、フローサイトメトリー及び単一細胞ごとの網羅的遺伝子発現解析を行った。その結果、治療効果と相関するクラスターを複数同定することができ、治療効果を予測するバイオマーカー樹立につながる結果を得ることができた。今後は多数検体を用いて、今回の結果を検証していく必要がある。
泌尿器科
この研究の社会的意義は、末梢血のデータから免疫チェックポイント阻害剤の治療効果を予測するバイオマーカーを見出すことで、今後の個別化されたがん治療に向けた情報として重要な点にある。採取する侵襲度が少ない末梢血から治療効果が予測できれば、治療効果が期待できる患者を安全に選択することができ、患者の生活の質を向上させる治療戦略を開発する基盤を提供することが期待される。