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2023 年度 研究成果報告書

イムノグロブリン糖鎖変異による尿路上皮癌診断マーカーの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K16748
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関弘前大学

研究代表者

田中 壽和  弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (50793650)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード尿路上皮癌 / イムノグロブリン / N型糖鎖 / 糖鎖変異
研究成果の概要

尿路上皮癌(膀胱癌および腎盂・尿管癌)の診断は尿細胞診、画像診断、侵襲を伴う膀胱鏡、尿管鏡下生検によって行われているが、感度、特異度ともに十分な状態ではなく、低侵襲かつ有効なバイオマーカーもない。本研究では、キャピラリー電気泳動型迅速糖鎖解析装置を用いてイムノグロブリン(Ig)分画の26種類N型糖鎖を定量し、AIデータロボットを用いた網羅的パスウェイ解析により尿路上皮癌の診断あるいは再発予測スコアを構築した。後方視的解析から、構築した診断スコアは、AUC 0.95以上、再発予測スコアは、0.78以上と既存マーカーより高い精度を示した。現在前向きに本診断・再発スコアの有用性を検討中である。

自由記述の分野

泌尿器科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

尿路上皮癌(膀胱癌および腎盂・尿管癌)の診断は尿細胞診、画像診断、侵襲を伴う膀胱鏡、尿管鏡下生検によって行われているが、感度、特異度ともに十分な状態ではなく、低侵襲かつ有効なバイオマーカーもない。本研究で構築された診断および再発予測スコアの有用性が明らかになることで、は尿路上皮癌、特に進行状態で発見される腎盂・尿管癌の早期発見に寄与し、治療効果向上のみならず不必要な侵襲的検査の減少につながる可能性がある。尿路上皮癌の早期発見および再発予測による適切な治療介入が可能となり、より適切な尿路上皮癌のマネージメントを可能にする学術的にも社会的にも意義が高い研究である。

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公開日: 2025-01-30  

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