研究課題
前立腺癌細胞が分泌するエクソソームの膜上にCDCP1発現していることを同定し、その骨微小環境における役割を検討した。破骨細胞前駆細胞に少量のRANKLとともにCDCP1を強発現させたHEK293細胞由来のエクソソームを添加すると破骨細胞の分化が誘導されることを明らかにした。特に、臨床検体を用いた検討ではcleavedされたCDCP1の発現が上昇しており、cleaved CDCP1の役割も検討したが、in vitroにおける破骨細胞分化にもたらす影響は明らかにできなかった。近年、治療抵抗性の前立腺癌においてCDCP1の発現が上昇していることが、報告されてきているが、本研究では特に、エクソソーム膜上のCDCP1と骨転移との関わりに関して検討を行い、その役割を明らかにした。今後は、本研究成果をバイオマーカーとしての有用性に関する検討と、治療標的としての可能性に関する検討を行って行きたいと考えている。
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