研究実績の概要 |
令和5年度は令和3-4年度に実施した研究成果を論文化し、以下の論文として2024年4月に掲載された。Komatsu H*, Okawa M, Kazuki Y, Kazuki K, Hichiwa G, Shimoya K, Sato S, Taniguchi F, Oshimura M, Harada T. Characterization of immortalized ovarian epithelial cells with BRCA1/2 mutation. Human cell. April. 14. 2024. また、子宮内膜細胞の不死化を試みた。正常子宮内膜患者および子宮内膜癌患者より採取した子宮内膜細胞を上皮細胞と間質細胞に分離し、不死化遺伝子(Bmi-1、h-TERT、SV40T)を搭載したセンダイウイルスベクターを導入させることで、不死化を試みた。特に内膜間質細胞は順調に不死化(長期継代の実施と免疫染色など細胞特性の確認)が可能であったのに対して、内膜上皮細胞単独での不死化は困難であったが、現在、細かい条件設定を行っており、今後の研究成果に期待したいところである。三次元培養技術(スフェロイド形成など)とセンダイウイルスによる不死化技術を組み合わせることでこれらをうまく不死化できる可能性があると考えており、これらは今後実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究課題についてはすでに論文が受理され、掲載されている。(Komatsu H*, Okawa M, Kazuki Y, Kazuki K, Hichiwa G, Shimoya K, Sato S, Taniguchi F, Oshimura M, Harada T. Characterization of immortalized ovarian epithelial cells with BRCA1/2 mutation. Human cell. 2024.)、新たな研究を開始している。
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