研究成果の概要 |
婦人科感染症患者44名から56検体を収集した。42検体をNGSを用いた16SrRNAによる菌叢解析に提出した。疾患別では、リンパ嚢胞感染が24検体、子宮留膿腫が9検体、腹腔内膿瘍が9検体である。また血液培養検体を8例分保存している。COVID19 の流行により、想定患者数に期間内に到達しなかったが、リンパ嚢胞感染に関しては,30例を目途に解析する予定である。リンパ浮腫をベースとした蜂窩織炎患者の血液培養検体が保存されている。起因菌として、B群溶連菌が多いのが特徴であるが、その特性を調べる予定である。子宮頸癌合併の子宮留膿腫の起因菌分布もこれまで報告はない。症例を追加し、解析していく予定である。
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