当院倫理委員会の承認のもと、14例の子宮頸癌のFFPE組織検体での検討を行った。抽出腫瘍DNAを用いた16s rRNAマイクロバイオーム解析を行ったところ、14例全ての組織内細菌叢を構成する細菌種の同定および構成比率を解析することは可能であった。しかしながら、本研究では一般臨床使用を目指していたためFFPE組織検体を使用したが、その場合コントロールとして組織のないパラフィン部分を解析し、その結果の細菌叢を引くことにより有意な細菌を同定できるが、安定した結果が出なかった。これは症例ごとの同封される細菌の違いや、無菌操作ではないことが原因として考えられた。
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