本研究で我々は、倫理基準を満たした正常卵巣組織及び卵巣がん検体を用いたRNAシーケンスのデータから、卵巣がんで最も発現量の高いlong intergenic noncoding RNA (lincRNA)として機能未知のNONHSAT013448を同定し、ovarian cancer lincRNA 1 (OIN1)と命名した。OIN1が卵巣がん細胞の増殖を促進する一方、siRNAによるOIN1の発現抑制はアポトーシスを亢進し、卵巣がん異種移植動物モデルでの腫瘍増殖を抑制することを明らかにした。また、OIN1の下流遺伝子としてアポトーシス関連遺伝子であるRASSF5及びADORA1を同定した。
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