研究課題
1) 「前期破水の周産期管理に関する全国調査(日本産科婦人科学会周産期委員会における調査)」の報告:日本産科婦人科学会2017-2018年度周産期委員会「前期破水の周産期管理に関する全国調査」小委員会に参加し、全国アンケート調査、周産期登録データベースの結果をまとめ、前期破水の管理について報告した(Oda T, et al. J Obstet Gynaecol Res, 2022)。申請者の主要テーマである羊水塞栓症は破水後に発症する症例がほとんどであるが、破水の管理方法とと羊水塞栓症の発症についてはこれまでその詳細がよくわかっていない。この研究で得られた全国施設の前期破水管理方法の傾向は、今後破水の管理と羊水塞栓症の発症を考察するうえで役立つと考えている。2) 「分娩周辺期におけるRotational thromboelastometry (ROTEM)を用いた血液凝固系・線溶系の前向き研究」の立ち上げ:羊水塞栓症や危機的産科出血における血液凝固障害を正常グループと比較検討するため、妊産婦正常コントロールグループとして妊娠後期、妊娠満期の陣痛発来前、分娩中、分娩後30時間以内の妊産婦のROTEMデータを得る前向き研究を立ち上げた。3) 培養細胞株LAD2を使用した脱顆粒反応実験系の立ち上げ:昨年度までに細胞培養系は確立したため、今年度はアゴニストによる脱顆粒反応とその評価方法について検討した。アセチルコリンならびにCompound 48/80の試薬添加による培養液中のトリプターゼ測定系を立ち上げた。
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Journal of Obstetrics and Gynaecology Research
巻: - ページ: -
10.1111/jog.15450
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