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2022 年度 実施状況報告書

頭頚部HPV関連癌の臨床病理学的事項の解明及び同定方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21K16833
研究機関九州大学

研究代表者

次郎丸 梨那  九州大学, 大学病院, 医員 (30877600)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードHPV-DNA検査の有用性 / p16免疫染色 / Rb免疫染色
研究実績の概要

頭頸部HPV関連癌の安価で正確な判定方法を確立することを目的として、p16に加えRbの免疫染色、産婦人科領域で保険適応となっているPCR検査(TapMan PCR法・9種判別)/ハイブリットキャプチャー法(HC法)によるHPV同定検査を行い、HPV-RNA-ISHの結果と比較することで、その有用性を検証する研究を企画した。2021年より当院および共同研究施設において、症例招集を開始したところ、25例ほどの収集が可能であったが、癌腫不適例や十分な生検量採取ができていない症例などがあり、2021年度末で18症例が採取例の中で適当な症例であった。2022年6月に頭頚部癌学会において18症例の結果をまとめ中間報告を行った。PCR検査およびp16、Rbの免疫染色、HPV-ISHを各症例で施行し、その結果と比較したところ、HPV-RNA-ISHの結果と比較し、PCR検査の中でTaqman法が最も感度が高い結果となった。この結果となった考察として、癌診断時のHPV-DNAの排出量は少ない可能性があり、よりコピー数が少なくとも検出できる検査が診断に有用と考えられた。さらに、p16に加え、Rb免疫染色、HPV-DNA検査を追加することでコスト削減した正確な判定が可能であることがこの中間報告の結果から示唆された。
症例目標は50例であることから、症例収集の期間延長を申請し、2022年も症例の収集を共同研究施設と共に継続した。2023年3月までで、症例の収集目標である50例に到達した。各種検査に向け、今後情報収集と、免疫染色、ISHを施行予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

症例収集が目標に到達することができ、中間報告を学会発表の場で行った。

今後の研究の推進方策

収集した症例の情報解析と、免疫染色、ISHなどの実験を施行し、結果をまとめ、学会発表および論文発表をする予定である。

次年度使用額が生じた理由

HPV-ISHおよび免疫染色を次年度に施行予定であり、関連物品の購入は次年度に行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 安価で簡便な頭頸部HPV関連癌 同定方法の模索2022

    • 著者名/発表者名
      次郎丸梨那 安松隆治 山元英崇 久我亮介 真子知美 本郷貴大 橋本和樹 古後龍之介 松尾美央子 玉江昭裕 瓜生英興 竹内寅之進 中川尚志
    • 学会等名
      第46回頭頚部癌学会

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公開日: 2023-12-25  

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