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2021 年度 実施状況報告書

プロテオミクス、メタボロミクス解析による中咽頭癌のバイオマーカー探索

研究課題

研究課題/領域番号 21K16837
研究機関独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター)

研究代表者

内 龍太郎  独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 耳鼻咽喉科医師 (80780840)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード中咽頭癌 / メタボロミクス
研究実績の概要

①倫理委員会での研究承認:交付申請書で予定した通り、人を対象とする侵襲や介入を伴わない、患者由来の組織検体を用いる研究のため、所属病院の倫理委員会審査に必要な文書作成を行い、承認された。
②検体集積:倫理委員会での研究承認後、対象症例であるHPV関連(=p16陽性)中咽頭癌患者、HPV非関連(=p16陰性)陽性中咽頭癌患者、慢性扁桃炎患者に対して本研究についての説明を行い同意を得たうえで検体収集を開始した。プロテオミクス解析、メタボロミクス解析を行うための臨床検体として、HPV陽性患者5例、陰性中咽頭癌患者3例、慢性扁桃炎患者3例より計11例の組織検体を収集した。タンパク質分解や代謝反応が進行しないよう、検体採取後に液体窒素を用いて即時凍結した新鮮凍結サンプルを収集することが可能であった。当院に在中している質量分析ラボの研究員と解析実験可能なサンプル量であることを確認し、集積完了後に速やかに実験が行えるように外注も含めた概算見積もりまで行った。HPV陰性中咽頭癌患者の検体が不足しており、あと2例集積後に質量分析装置を用いたプロテオミクス解析及びメタボロミクス解析実験に提出する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染による病院、クリニック受診控えが想定したよりも長引き、特に耳鼻咽喉科の受診控えが全国的に顕著であった。中咽頭癌症例も例年より少なく、予定したサンプル集積が行えなかったため実験開始が遅れている。

今後の研究の推進方策

予定通り症例集積後にプロテオミクス解析、メタボロミクス解析を進めていく。コロナ禍による患者数低下により今年度前半期までに症例が集積されない場合は現在の症例数で研究を進めていくことによりこれ以上の研究遅延が起こらないように対応する。

次年度使用額が生じた理由

本研究において最も多額を占める質量分析を用いた網羅的なプロテオミクス解析、メタボロミクス解析の実施が、必要な臨床検体集積の遅延に伴い初年度でなく次年度へと繰り越されたため、初年度使用額が予定を大きく下回った。次年度には初年度に集積したサンプルを用いたプロテオミクス解析、メタボロミクス実験を行う予定のため、次年度使用額を用いて実験を行う。

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公開日: 2022-12-28  

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