健常者及びADOA患者由来のiPS細胞から作製した立体網膜組織を最長50日間培養し、網膜組織から網膜神経節細胞をMACSを用いて分離した。JC-1 MitoMP Detection Kitを用いてミトコンドリア膜電位を染色したところ、神経突起中の高膜電位のミトコンドリアが有意に減少していた。Alamar blue assayによる細胞生存率の比較では、両群間に有意差は見られなかった。これらの細胞に過酸化水素による酸化ストレスを与え、細胞生存率を比較したところ、ADOA群では正常群に比べ、細胞生存率が有意に低下していた。また、ADOA群では神経突起の伸長密度が正常群に比べ有意に低下していた。
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