• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

マトリセルラー蛋白を標的とした抗VEGF時代の難治性血管新生緑内障治療戦略構築

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K16876
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

中間 崇仁  九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (30827556)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワード血管新生緑内障 / 線維血管増殖 / 抗VEGF療法 / マトリセルラー蛋白
研究成果の概要

抗VEGF療法を含む集学的治療を行った血管新生緑内障症例を後ろ向きに検討した。手術加療を施行した症例の8割程度は手術前に抗VEGF療法を併用しており、血管閉塞だけでなく線維増殖も伴った状態である隅角閉塞期に手術となっていた。また、手術後の線維組織形成により術後にさらなる追加処置が必要になった症例が散見された。
前房水などのサンプル解析からは、血管新生緑内障においてペリオスチンやテネイシンCを含むマトリセルラー蛋白濃度が上昇していることを確認し、現在臨床病態との関連や機能解析を行っている。

自由記述の分野

線維血管増殖

研究成果の学術的意義や社会的意義

抗VEGF療法を含む集学的治療を行っても制御が困難な難治性血管新生緑内障の治療の実態を詳しく検討し、実情を把握出来た。検討結果から、抗VEGF療法を含む血管新生のみを標的とした治療のみでは制御困難な症例が多く存在し、線維増殖を標的とした新規治療が必要であることが考えられた。
線維増殖への関与が考えられるペリオスチンやテネイシンCを含むマトリセルラー蛋白が血管新生緑内障症例で上昇していたことから、マトリセルラー蛋白を標的とした治療が、抗VEGF療法を含む集学的治療を行っても制御困難な難治性血管新生緑内障に対する新規治療となり得ると考えられた。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi