眼瞼基底細胞癌24例の血液と腫瘍検体のエクソームシークエンスを実施した。関連遺伝子の検証では、既知の3遺伝子に加えて過去に報告のない1遺伝子に多重検定補正後も有意な関連を認めた。新規遺伝子には12例 (50%)に非同義体細胞変異を認め、そのうち9例で同定された変異は機能欠失型変異であった。18サンプル (67%)でヘッジホッグシグナル伝達経路に属する遺伝子のいずれかに体細胞変異を認め、眼瞼部の基底細胞癌においても主要な遺伝子であると考えられた。Vismodegib反応性に影響することが知られている、SMO遺伝子の変異は7例で同定されたが、薬剤抵抗性が報告されているものではなかった。
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