カラー眼底写真から静的視野検査結果に該当する画像の生成中である。 一定の精度(2024年日本臨床眼科学会にて発表予定)で、生成できるようになっている。一般に普及しているツァイス社のハンフリー視野計において、MD値(mean deviation)とPSD値(pattern standard deviation)は、緑内障の視野検査の結果に表示される数値であるが、この結果であれば標準偏差0.25dB範囲で評価可能となってきている。一方で、実際の視野検査として臨床医が使うグレースケールによる画像表示であるとやや精度がさがり、眼底画像の質にも左右される。 現在他施設において開発中の網膜内装構造が評価できる光干渉断層計画像と合わせて視野を予測するモデルがあり、同施設と共同で研究を進めている。網膜内装の神経線維層は視野と視野との関連が深く網膜内層の菲薄化が進行してから視野狭窄が進行する。眼底画像のみと、光断層干渉計画像と組み合わせ。さらなる精度の向上に寄与するか 眼底画像のみとの違いや改良点を評価・改良中である。 また、視野と関連する眼底写真の所見として、網膜の光反射が低下する神経線維層欠損が知られているが、視野検査結果の他に 同網膜神経線維層欠損を予測するアルゴリズムも開発している。視野検査結果のほかに、眼底写真の神経線維層欠損を予測することで深層学習・AIにおける欠点である予測におけるブラックボックス化を回避しし説明可能なAIの提供が可能となってきた。
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