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2022 年度 研究成果報告書

間葉系幹細胞局所投与による眼表面難治疾患制御法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K16908
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

稲垣 絵海  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任講師 (40464903)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワード眼表面難治疾患 / 慢性移植片対宿主病 / 間葉系幹細胞 / 細胞移植治療 / 安全性試験
研究成果の概要

ヒト脂肪由来間葉系幹細胞(以下、ADSC)は、免疫調節機能・抗炎症作用を有する。慢性移植片対宿主病(cGVHD)モデルを用い眼科領域におけるADSCの有効性・安全性評価について検討を実施した。マウスcGVHDモデルを作成し、ADSCの投与を施行した。移植後経時的に角膜上皮障害・角膜混濁スコアを定量し、ADSC移植群は陰性対照群と比して有意な上皮障害改善効果および角膜混濁抑制効果を認めた(p>0.05)結論としてADSCの眼結膜下投与はcGVHDの眼表面障害に対して有効性を認め、体内動態・刺激性試験の結果からも、安全性が高く、新たな眼表面疾患への新規モダリテイとして期待できうることを見出した。

自由記述の分野

眼科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒト脂肪由来間葉系幹細胞(以下、ADSC)は、免疫調節機能・抗炎症作用を有することから既存治療に抵抗性を示す免疫疾患等に対する新たなモダリティとして期待されている。本研究によって慢性移植片対宿主病(cGVHD)モデルを用い眼科領域におけるADSCの有効性・安全性評価について実証した。現在詳細なメカニズムの解析について実施をしているところである。失明に繋がるような眼表面難治疾患での適応さらには、他の難治眼炎症性疾患への適応拡大などが今後期待できうる。また臨床応用をめざした体内動態試験および家兎を用いた安全性試験も実施し、トランスレーショナルリサーチとしての枠組みをめざしている。

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公開日: 2024-01-30   更新日: 2025-01-30  

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