RE-01細胞は、本研究室で開発された少量の末梢血から短期間で製造可能な、高い抗炎症作用・免疫寛容・抗線維化・血管再生能を有する細胞集団である。膠原病およびバージャー病の難治性潰瘍患者に対する医師主導治験を実施している。ASCは、世界中で多くの製品が開発され、安全性の高さも認知されている。本研究では、乳がん患者の乳房再建術における脂肪移植を対象としたが、RE-01細胞と共培養したASCは脂肪に限らず様々な細胞・組織・臓器移植の生着率を向上する細胞となりうる。将来的な展望として、これまで間葉系幹細胞移植では効果が不十分であった疾患にこの合剤を用いることで治療可能となる疾患が増える可能性がある。
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