今後の研究の推進方策 |
透過型電子顕微鏡(TEM)だけでなく、TEM-EDS(エネルギー分散型X線分光法)を用いて、高Pi・高Ca血症を示すkl/klマウス、および、低Pi・低Ca血症を示す低Pi・低Ca餌給餌kl/klマウスの類骨層や骨小腔・骨細管におけるPiやCaの分布を元素マッピングに解析し、さらに次世代顕微鏡STED(stimulated eission depletion)やSIM(structured illumination microscopy)を用いて、ENPP1, ALPase, Phospho1, nSmase2, Choline kinase α/β, Pit1, Ca2+-ATPaseなどのCa/Piの供給・調節に関わる酵素・膜輸送体を微細構造レベルで解析を進めていく予定である。 また、現在、サンプル作製中である糖尿病モデルであるSDT fattyラットの石灰化異常を解析するためにosteocalcin (OCN) やSIBLING family蛋白(DMP-1, osteopontin, MEPEなど)のリン酸カルシウム結合蛋白の微細局在と基質石灰化異常を未脱灰切片を用いた免疫電顕にて解析を行う予定である。
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