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2022 年度 実施状況報告書

口腔粘膜上皮異形成の診断に有用な新規バイオマーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 21K16959
研究機関朝日大学

研究代表者

中尾 寿奈  朝日大学, 歯学部, 助教 (30734173)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード口腔がん / 扁平上皮癌 / 上皮性異形成症 / 腫瘍免疫 / マクロファージ / 病理学 / 免疫組織化学染色
研究実績の概要

本研究は口腔扁平上皮癌およびその前駆病変である上皮性異形成の発生に関する分子生物学的因子の検索を目的とし、病変におけるS100A8, S100A9の高発現に着目してきた。これまでに、ラットおよびヒト病変組織における上皮細胞では恒常的に発現を認めたが、腫瘍性病変では腫瘍細胞である上皮細胞内での局在の変化を認め、腫瘍化との関連が示唆された。また上皮細胞の他、免疫組織化学染色にて腫瘍間質細胞にもこれらを発現した細胞を認めた。腫瘍間質には腫瘍関連マクロファージ(TAM)や骨髄由来免疫抑制性細胞(MDSC)など腫瘍の増殖や進展に関連する因子が知られていることから、これらとS100A8, S100A9発現を検索するために、CD68, CD163, CD14, CD33の免疫組織化学染色を行い、S100A8, S100A9の目的と発現機序を検索している。腫瘍免疫応答の解明の他、組織学的診断において客観的特徴が必要とされる上皮性異形成の診断の向上につながると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

染色条件設定に時間を要したため。

今後の研究の推進方策

抗体、症例数を増やし検討していく。データの統計学的解析を進め、S100A8とS100A9の役割を検討する予定である。

次年度使用額が生じた理由

交付申請を留保し、研究開始時期がずれたため。研究成果の発表に使用予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 口腔粘膜上皮腫瘍性病変に有用な新規マーカーの検索2023

    • 著者名/発表者名
      中尾 寿奈、江原 道子、落合 隆永、永山 元彦
    • 学会等名
      第41回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会

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公開日: 2023-12-25  

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