研究課題/領域番号 |
21K16966
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
枝並 直樹 新潟大学, 医歯学系, 助教 (80804567)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 骨様アパタイト / 生体活性材料 / 歯内療法 |
研究実績の概要 |
現在、歯内療法においては多数の生体活性材料が製品化され、臨床で使用されている。本研究課題では、これらの材料の生体内におけるアパタイト形成能を網羅的に評価し、その所見を活用して新規in vitro試験法を確立することを目指した。昨年度までの研究により、合計15種類の材料に関して、その生体内アパタイト形成能が判明している(RSI Belal et al. Clin Oral Investig. 2022)(Edanami et al. J Funct Biomater. 2023)。研究当初の仮説通り、実際の生体内における歯内療法用生体活性材料の動態は、旧来の組成の疑似体液中における動態とは大きく異なっていた。 本年度は3種類の歯内療法用貼薬剤(ビタペックス、カルシペックス、Bio-C Temp)についても評価を行った。その結果、水酸化カルシウムを主原料としたビタペックスは、ケイ酸カルシウムを主原料としたBio-C Tempより、高い生体内アパタイト(カルシウム塩)形成能を有する事が示された(Edanami et al. Dent J. 2023)。 新規in vitro試験法の確立については含有アルブミン濃度の調整を中心に、溶液の環流方法の変更など、様々な条件を比較検討した。その結果、旧来のin vitro試験法と比較して、より生体内の動態に近似した結果を導き出せるin vitro試験条件が特定された。しかしながら、その一致率は約80%であった。今後は研究期間を延長し、疑似体液の無機イオン濃度の調整を行うことで、より生体内試験との一致率が高いin vitro試験法の構築を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
網羅的なin vivo-アパタイト形成能の評価は終了したが、in vivo-アパタイト形成能を推定するためのin vitro試験法の確立には、さらなる検討が必要である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、より生体内試験との一致率が高いin vitro試験法の構築を目指す。具体的には疑似体液の無機イオン濃度の調整を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
生体内試験との一致率が高いin vitro試験法の構築が難航したため。
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