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2023 年度 研究成果報告書

歯周病が関与する動脈硬化の進展にマイオカインが及ぼす影響についての検討

研究課題

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研究課題/領域番号 21K16981
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関愛知学院大学

研究代表者

宮部 愛  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70734929)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード動脈硬化 / 歯周病 / マイオカイン
研究成果の概要

今回の研究では、ヒト大動脈平滑筋細胞(HASMCs)を歯周病原細菌のPorphyyomonas gingivalis由来Lipopolysaccharide (Pg-LPS)で刺激し、HASMCsの増殖と遊走が有意に増加することを示した。Pg-LPS刺激によるHASMCsの増殖にはTLR4からMyD88非依存性にERKを介するシグナル経路が関与しており、遊走にはTLR4/MyD88からJNKとp38を介する経路とTLR4からMyD88非依存性にERKを介する経路があることを明らかにした。また、Irisinを投与することによって、Pg-LPS刺激によるHASMCsの増殖と遊走が抑制された。

自由記述の分野

動脈硬化

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究において慢性炎症性疾患である歯周炎の存在が動脈硬化の発症や進展に関わるメカニズムの一部を明らかにした。それにより歯周病治療による動脈硬化の予防や進展抑制の可能性を示唆することができた。また、マイオカインの一つであるIrisinが歯周病原細菌由来のLPS刺激による血管平滑筋の増殖と遊走を抑制することを示したことで動脈硬化の新たな治療手段や予防法の確立につなげることが可能になる。また、動脈硬化も歯周病も世界中で多くの人々が罹患する疾患であり、特に動脈硬化性疾患によって多くの人の生命予後が左右されることから今回の研究成果はこれからの世界中の多くの患者の生命予後を改善する可能性を持っている。

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公開日: 2025-01-30  

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