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2023 年度 実績報告書

メカニカルストレス存在下における歯根膜と骨構成細胞のクロストーク機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K16984
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

土谷 洋輔  東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 特任助教 (40882072)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード咬合性外傷 / メカニカルストレス / RNAシーケンス / 歯根膜細胞
研究実績の概要

歯根膜は歯周組織の恒常性の維持において中心的な役割を担う最も重要な組織の一つである一方、直接的に咬合力を受ける組織である。咬合性外傷は、細菌存在 下において急速に重症化し、著明な骨吸収をきたすことが知られているが、明確なメカニズム同定には至っていない。申請者は歯根膜細胞における細菌感染と咬 合性外傷進行に注目し、歯根膜細胞と骨構成細胞のクロストーク機構の解明を目的とした。 本研究では、伸展培養による機械的刺激存在下において、LPSを添加した歯根膜由来線維芽細胞の遺伝子発現の変化をRNAシーケンス (RNA-seq) を用いて網羅的 に探索する。候補遺伝子のノックダウンを行った歯根膜由来線維芽細胞と骨構成細胞との共存培養系において クロストーク因子の解明に迫る。また、咬合性外傷モデルと歯周炎・咬合性外傷併発モデルとを作成し、網羅的解析にて示唆された炎症、機械的刺激存在下において発現上昇する因子について形態学的解析、分子生物学的解析手法を用いて生体での機能を比較検討する。
昨年度行ったRNAシーケンスデータから発現変動遺伝子(DEGs)が得られ、骨破壊に関連するDEGsについてさらなる解析を行なった。歯周炎群、咬合性外傷群、歯周炎光合成外傷群、対照群の骨組織と歯肉組織においての比較においては骨組織におけるDEGsが多く、主成分分析からは骨において群間の顕著な差が認められた。さらに、短期、長期的な咬合性外傷モデルの作出、評価を行い、咬合性外傷による骨吸収が起こる条件について検討し、長期的な咬合性外傷のみでも骨吸収の悪化が認められないことを確認した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Association between periodontal disease and chronic obstructive pulmonary disease2023

    • 著者名/発表者名
      Lin Peiya、Liu Anhao、Tsuchiya Yosuke、Noritake Kanako、Ohsugi Yujin、Toyoshima Keita、Tsukahara Yuta、Shiba Takahiko、Nitta Hiroshi、Aoki Akira、Iwata Takanori、Katagiri Sayaka
    • 雑誌名

      Japanese Dental Science Review

      巻: 59 ページ: 389~402

    • DOI

      10.1016/j.jdsr.2023.10.004

  • [雑誌論文] Blue Light-Emitting Diode Irradiation Without a Photosensitizer Alters Oral Microbiome Composition of Ligature-Induced Periodontitis in Mice2023

    • 著者名/発表者名
      Toyoshima Keita、Ohsugi Yujin、Lin Peiya、Komatsu Keiji、Shiba Takahiko、Takeuchi Yasuo、Hirota Tomomitsu、Shimohira Tsuyoshi、Tsuchiya Yosuke、Katagiri Sayaka、Iwata Takanori、Aoki Akira
    • 雑誌名

      Photobiomodulation, Photomedicine, and Laser Surgery

      巻: 41 ページ: 549~559

    • DOI

      10.1089/photob.2023.0061

  • [学会発表] エネルギーを用いた薬剤関連性顎骨壊死の新規予防策の開発と分子機構の解明2023

    • 著者名/発表者名
      下平剛,Peiya LIN,大杉勇人,片桐さやか,芝 多佳彦,土谷洋輔,駒津匡二,豊嶋啓汰, 今井千尋,松村俊佑,岩田隆紀,青木 章
    • 学会等名
      第88回口腔病学会学術大会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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