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2023 年度 実施状況報告書

低酸素誘導因子HIF1aにより誘導されるマイクロRNAの歯髄炎進展における役割

研究課題

研究課題/領域番号 21K16989
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

藤井 真由子  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (80844357)

研究期間 (年度) 2022-12-19 – 2025-03-31
キーワードマイクロRNA / 低酸素
研究実績の概要

コロナ時期を通じた渡米前の期間において、低酸素誘導性因子 HIF1aと低酸素で誘導されると報告されているマイクロRNA210が、炎症がおきた歯髄細胞で発現している動態について、検証を行い、その結果をもとにマイクロRNA210のターゲット因子の絞り込みと検討を行った。
マイクロRNA210が歯髄炎症において代表される炎症性サイトカインにどのような効果をもたらしているのかについては、マイクロRNAを導入した際の細胞状態に左右されるため、検証が困難であったが、細胞状態について数値的にサイトカインや導入マイクロRNAの遺伝子的解析を行うことで、検証を可能として、結果を得た。
マウスでのマイクロRNA210の歯髄細胞での発現とその下流遺伝子の発現をin vivoの組織免疫染色で確認する前段階として、まずはin vitroでのヒト歯髄細胞を用いた細胞免疫染色をおこなった。
渡米から帰国後の状況としては、今後の実験に必要な試薬、機器等の確認と必要なものの購入を検討した。また凍結していたサンプルの状態を順次確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2023年度(2024年の2月)より研究の再開手続きを行った。
必要な材料、物品、培地等々の在庫のcheckと期限を確認し、使用可能なものの書き出しをおこなった。細胞について、冷凍ストックからおこし、細胞の状態の確認を、順次起こった。
2月からの再開のため、年度末の請求期限が近かったため、必要な物品の購入に関して積極的には購入できなかった。
今までのデータを検証し、再度繰り返し実験が必要なもの、また仮説に対して新たに検討実験が必要な部分などの洗い出しを行なった。

今後の研究の推進方策

歯髄に対しての修復作用の検証として、  歯髄細胞でのin vitroでの増殖活性並びにアポトーシス作用についてmiRNA210mimicならびにLPSを用いて検証する。

マウスの実験的歯髄炎モデルでは歯髄組織を採取しての検証であった。マウスのin vivo実験としてmiRNA210mimicとLPS貼付を行い、miRNA210のターゲット遺伝子の発現や、どの程度低酸素状態が変動するのか、低酸素プローブを用いて、経過を検討したいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

渡米を挟み、研究費の凍結および解除を行った。解除されたのが2023年度の2月であったため、実際に使用可能な額に限りがあり、また今後の実験に必要な物品並びに試薬の購入については不足が生じた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] MicroRNA-146b-5p Suppresses Pro-Inflammatory Mediator Synthesis via Targeting TRAF6, IRAK1, and RELA in Lipopolysaccharide-Stimulated Human Dental Pulp Cells2023

    • 著者名/発表者名
      Peifeng Han, Keisuke Sunada-Nara, Nobuyuki Kawashima, Mayuko Fujii, Shihan Wang, Thoai Quoc Kieu, Ziniu Yu, Takashi Okiji
    • 雑誌名

      Int J Mol Sci .

      巻: 24 ページ: 7433

    • DOI

      10.3390/ijms24087433.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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