研究課題/領域番号 |
21K16998
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
森川 哲郎 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (90845463)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 血液脳関門 / Porphyromonas gingivalis |
研究実績の概要 |
全身的な感染症で、細菌や細菌由来物質が脳に達することが知られているが、その際には,血液脳関門(Blood Brain Barrier: BBB)を通過する必要がある。最近、歯周病原菌または病原菌由来物質もBBBの機能低下を導き,アルツハイマー病の原因となることも知られてきているが、そのメカニズムは不明である。 申請者はこれまでPorphyromonas gingivalis(P. gingivalis)由来内毒素による長期刺激が、エピジェネティクス修飾を引き起こすことを明らかにしてきた。そこで、歯周病原菌によるBBBの機能低下のメカニズムには、エピジェネティックス変化が関与していると仮定した。 本研究では、P. gingivalisによるBBB構成細胞(脳血管内皮細胞、アストロサイト,ペリサイト)のエピジェネティクス修飾を網羅的に観察し,BBB破綻に関連したエピジェネティクス変化、特にDNAメチル化とmiRNAのハイブリッドエピジェネティクス網羅的解析を用いてP. gingivalisによるBBBへの影響を明らかにすることを目的とする。 この研究によりP. gingivalisによるBBBへのエピジェネティック変化の関与が解明されれば、エピジェネティクス変化は可逆性であることから、エピジェネティクス修飾をターゲットとした予防的治療への情報も提供することになる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
P. gingivalis由来内毒素を血管内皮細胞に添加しているが、血管透過性試験において思ったような変化がみられていない。
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今後の研究の推進方策 |
現在は、P. gingivalis由来内毒素を使用しているが、今後はP. gingivalisと細胞の共培養を行いエピジェネティクス変化を確認していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
思ったような結果が得られず当初予定していた網羅的解析を行えていないため。 今年度は、方法を少し変更し、解析まで行う予定である。
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