本研究では,大人数の地域在住高齢者を対象に,調査から得られた縦断的データを用いて,欠損部位や欠損パターンの変化について検討することを目的とした, 欠損パターンの評価には,左右臼歯群と前歯群の残存状況を64パターンに分類するCummerの分類を用いた.922名(男性463名,女性459名)の9年間の残存歯列の調査結果より,ベースラインから9年経過時点におけるCummerの分類の変化を機械学習モデルを用いて分析した結果,最も頻度が多いルートは,上顎のブロックがすべて喪失した後に,下顎ブロックが欠損するルートであった.
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