カンジダは細菌と共にバイオフィルムを形成、レジンに付着しデンチャープラーク主体となる。義歯へのカンジダ付着の関連因子が把握できれば高齢者の義歯管理に役立つと考えられる。以前の研究代表者の研究では、口腔内のカンジダの保菌状態・口腔乾燥・義歯清掃状態の3項目がカンジダの義歯への付着状態と有意に関連していた。特に口腔内の保菌状態を有する者に関して義歯へのカンジダ付着は一か月程度の短期間であり、義歯清掃指導介入を行うことで検討を行った。結果は義歯清掃指導を行うことで義歯へのカンジダ付着が抑制され、6か月の長期においても良好な臨床成績を収めた。義歯清掃は口腔カンジダ症の予防に寄与する可能性が示唆された。
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