研究課題/領域番号 |
21K17081
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
齋藤 智昭 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (40833554)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | クロマチンアクセシビリティ / 口腔癌放射線耐性 / ATAC-seq / オープンクロマチン / ヘテロクロマチン |
研究実績の概要 |
クロマチンのアクセシビリティ解析を基盤とし、放射線耐性メカニズムをゲノムレベルから系統的に検討することで、OSCCにおける放射性耐性に特異的な標的因子の同定ならびに解析を行い、それを応用した治療法の開発を目指すことを目的としている。本年度の研究成果としては、OSCC放射線耐性細胞で、耐性細胞の0Gyに対して放射線照射後のオープンクロマチン領域は1273領域、ヘテロクロマチン領域が839領域を同定した。OSCC放射線感受性細胞では、オープンクロマチン領域は285領域、ヘテロクロマチン領域が1760領域を同定した。また、放射線感受性細胞に特異的な領域が3804領域、耐性細胞に特異的な領域が1929領域同定された。さらに、DAVIDーGO解析により近傍遺伝子の(<50kbp ) 絞り込みをおこなった。 モチーフ解析では、関連する転写因子を絞り込んだ。放射線耐性候補遺伝子として、PRKD1、ADCY2、ADCY5、PSEN2、ANP32A、SOCS6、SH2B、ASB3、CLNK、STMN1、RGS9、DCLK1の発現解析を行い耐性標的因子を同定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
放射線耐性細胞/感受性細胞で、オープンクロマチン領域・ヘテロクロマチン領域をそれぞれ同定し、モチーフ解析も終了している。さらに、放射線耐性候補因子に対する発現解析を行い、放射線耐性標的因子の同定まで終了している。
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今後の研究の推進方策 |
放射線耐性標的因子の発現抑制を行い、発現抑制のレベルをPCRやWestern blotで確認する。放射線耐性能の変化をMTS assayなどで検討する。また、パスウェイ解析も行いシグナル伝達について考察する。
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