筋萎縮性側索硬化症 (ALS)において、① 咀嚼障害がどのように現れるのか、人工知能(AI)を用いた咀嚼行動の検討を行った。さらに、② 咀嚼を制御する一次感覚ニューロンの異常がどのように推移するのか、電気生理学的な検討を行った。①において、ALSモデルマウスの咀嚼行動をビデオカメラで撮影、AIを用いて咀嚼サイクルを自動検出したところ、ALSモデルマスでは野生型マウスと比較し、12週齢頃より咀嚼サイクルが有意に延長することがわかった。②においては現在、咀嚼を制御する一次感覚神経の電気生理学的検討を行い、成熟期のALSモデルマウスにおいても異常な発火活動と基本膜特性の変調を認めた。
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