研究課題/領域番号 |
21K17099
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 麻梨香 東京医科大学, 医学部, 助教 (20814560)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 歯髄幹細胞 / 骨再生 |
研究実績の概要 |
研究代表者は、すでに若年者および中高年者の抜去歯からヒト歯髄幹細胞を単離・培養し、生理活性物質(TH:ヘリオキサンチン誘導体)を用いたヒト歯髄幹細胞の短期間かつ高効率な骨分化誘導法をマウスの系において導き出している。そして、次のステップである前臨床試験における有効性の評価の最終段階として大動物での検討が必須であると考えた。しかし、研究代表者のこれまでの研究の中で、免疫不全マウスにおけるヒト歯髄幹細胞由来骨芽細胞の生体内での評価、即ちヒト細胞の識別に難渋した。そこで、本研究では中高年者由来歯髄幹細胞を単離・培養、骨芽細胞誘導後、長期間の細胞遊走性のモニタリングが可能なPKH26蛍光染色にてラベリングし、免疫不全ミニブタに移植をすることで生体内での評価を行う予定である。 本年度はin vivoでの移植実験向けて、in vitroにて中高年者由来ヒト歯髄幹細胞でのPKH26蛍光染色の蛍光強度の維持能の検討を行った。TH添加骨芽細胞分化誘導培地にて骨芽細胞分化誘導した中高年由来ヒト歯髄幹細胞をPKH26蛍光染色し、分化誘導後における蛍光度を評価した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で、細胞培養に必要な試薬や器具不足が発生したことに加え、抜去歯からの歯髄の採取も一時中止を余儀なくされたため、予定よりも遅延している。
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今後の研究の推進方策 |
必要機材や抜去歯からのサンプルが確保でき次第、動物実験に向けて研究計画を進めていく予定である。骨芽細胞分化誘導した歯髄幹細胞をPKH26蛍光染色にてラベリングし、免疫不全ミニブタに移植をすることで生体内での評価を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの流行によって、主要な学会がWEB開催となった。そのため旅費が加算されていない。次年度以降の学会参加費等に充当する。
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