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2022 年度 実施状況報告書

若年者口腔扁平上皮癌におけるYAPとその関連因子の役割と動態

研究課題

研究課題/領域番号 21K17114
研究機関岡山大学

研究代表者

小野 早和子  岡山大学, 医学部, 客員研究員 (40836673)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード口腔癌 / 若年者 / AYA世代 / 臨床病理学的所見
研究実績の概要

若年者口腔扁平上皮癌の発生やその進展にかかわる、分子病理学的な因子の同定のため、若年者口腔扁平上皮癌の症例の臨床病理学的所見について、臨床病理学的研究を進めている。いままでに若年者口腔扁平上皮癌症例の症例を抽出し、レヴューを行った。若年者の定義が定まっていないという論文もあり、収集する症例を15歳から39歳のAdolescent&Young Adult世代に絞って症例を抽出した。それに伴って比較症例の高齢者を厚生労働省の定める65歳以上とし、収集した症例を再レヴューした。多施設共同研究としたため、協力施設での症例抽出や臨床病理学的な評価項目の情報を集めている段階である。協力施設からの後付けで参加依頼があり、倫理申請書の修正を行った。収集された若年者症例と高齢者症例をあわせて診療録からの臨床所見や組織学的な評価や免疫組織化学的手法による評価を行っている。評価項目としては年齢、性別、生命予後、組織型、脈管侵襲などデータ量は非常に多く、予想していた段階より進行がやや遅れている状態である。さらに、組織学的な評価においては浸潤先端部での癌の動態が高齢者と異なる事が明らかとなり、浸潤様式を中心とした評価項目を追加で評価している。浸潤先端部での癌胞巣について、統計学的な有意差までは結果として出ていないが、明らかな傾向があるため、さらなる症例蓄積が必要と考えている。さらに統計学的評価のためには、高齢者症例が多数必要となり、追加で高齢者症例の症例収集を行っている段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

口腔扁平上皮癌症例の収集のため多施設共同研究とした。しかし、協力施設の都合によりデータ収集がやや遅れている状態である。現在収集した症例の組織学的評価ともに免疫組織化学的手法による評価を行っているが、染色強度にムラがあり、先行論文とは異なった染色結果であり、やや評価困難な状態になっている。そのためやや遅れている状態とした。

今後の研究の推進方策

今後は協力施設における若年者口腔扁平上皮癌症例とそのデータの収集、評価を行う。すでに収集ができている症例については引き続き、臨床病理学的評価を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

症例収集に時間を要したため、次年度使用額が生じた。使用計画としては、次年度に実施予定である組織の検討に必要な各種抗体や実験器具購入費等に充当する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 若年者口腔扁平上皮癌の臨床病理学的特徴について2023

    • 著者名/発表者名
      小野早和子、 河合穂高 、高畠清文、中野敬介、長塚 仁、助川信太郎、古木良彦
    • 学会等名
      第41回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会
  • [学会発表] 若年者口腔扁平上皮癌(OSCC)の 臨床病理学的特徴について2022

    • 著者名/発表者名
      小野早和子、河合穂高
    • 学会等名
      3学会合同学術大会(第32回日本口腔内科学会・第33回日本臨床口腔病理学会・第35回日本口腔診断学会
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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