研究課題/領域番号 |
21K17128
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
福嶋 玲雄 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (00833576)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 口唇腺 / 頭頚部放射線治療 / 唾液腺機能回復 / 高度滅菌培養 / first in human / 唾液腺長期安定培養法 |
研究実績の概要 |
頭頸部癌における放射線治療後の唾液分泌量の低下は、治療後1ヶ月から1ヶ月半で約90%の患者が認める症状である。しかし、放射線治療後の口腔乾燥症の治療法は未だ確立されておらず、水分補給や保湿剤配合の洗口液の使用、人口唾液使用等の対症療法が主体となっているのが現状である。本研究では、カテーテルを用いたヒトへの臨床応用において、安全で且つ再現性のとれる手技の確立および移植細胞の容積決定の基盤データを獲得することを目的としている。
以下に本年度の研究成果を示す。 1.千葉大学大学院口腔科学講座の研究室において、口唇腺細胞培養のプロトコールの修正を行い、長期安定培養法を確立することができた。 2.口唇腺細胞を初代培養し、継代する際に細胞を一部凍結保存し残りを従来のプロトコール通りに培養継続した。凍結した細胞を融解し、再度培養したところ口唇腺細胞は死滅することなく安定した培養を行えることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
口唇腺細胞の初代培養を安定した培養法で行えるようプロトコールの改定を行うことができた。培養継続した細胞と凍結した細胞の両者で安定した細胞培養を行うことができている。
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今後の研究の推進方策 |
培養継続した細胞と凍結した細胞でPCR, Western blot, STR解析を行い、両者に差がないことを確認する。そのデータをもとに千葉大学医学部附属病院未来開拓センター高度滅菌細胞培養室(CPC)で口唇腺培養を行う。
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