顎顔面部の慢性疼痛は、ストレスが痛みの増強因子であることが知られる。ストレスは不可避であるため、日常的な方法でこれを制御できることが望ましい。本研究は、運動療法がストレス誘発性の顎顔面痛に及ぼす影響と、その中枢メカニズムを解明することを目的に実施した。社会的敗北ストレスモデルマウスを対象に、咬筋ホルマリン誘発性疼痛関連行動と、Vcでのc-Fos、FosBタンパクの発現を定量した。SDS群では咬筋侵害応答およびVcの興奮性が増大した。10日間毎日トレッドミル走を実施した群では、これらが有意に軽減したが、3日に1回運動を実施した群では有意な改善がみられなかった。上記の成果を英文誌に投稿した。
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