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2021 年度 実施状況報告書

中顔面形成におけるmicroRNAの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21K17157
研究機関新潟大学

研究代表者

大澤 知朗  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (10882277)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワードmicroRNA
研究実績の概要

中顔面の陥凹は、外科的矯正治療などを必要とする大きな異常である。中顔面の陥凹は、家族性の症候群として認められることがある一方、非家族性としても多く見られる。非家族性中顔面陥凹は、非家族性であるためゲノムの異常が原因ではない。ゲノム以外の分子制御機構には、エピジェネティクスが知られており、複数あるエピジェネティクス因子の一つにmicroRNAがある。microRNAは、ターゲットのメッセンジャーRNAと結合することで、分子量の調整を行う。1つのmicroRNAは複数〜数百の遺伝子をターゲットにするため、1つのmicroRNAの変化でもその分子変動は広範囲に渡る。顔面領域を形成する神経堤由来細胞のみでmicroRNAが欠損したマウス(Dicerf/f;Wnt1Cre)では、中顔面の陥凹が認められることが報告されており、microRNAが中顔面領域の形成に必須であることを示している。しかし、Dicerf/f;Wnt1Creマウスの中顔面陥凹の発症メカニズムについての詳細な解析は報告されていない。そこで、本研究では、Dicerf/f;Wnt1Creマウスで、どのような分子変化によって中顔面陥凹が引き起こされるかを検索することを目的とする。Dicerf/f;Wnt1Creマウスの中顔面領域に老化シグナルが発現されていることを見出した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

Dicerf/f;Wnt1Creマウスの繁殖に予想以上に時間を要し、本研究に必要な数のDicerf/f;Wnt1Creマウスが獲得できなかった。

今後の研究の推進方策

交配させるマウスの数を増やし、必要な数のDicerf/f;Wnt1Creマウスが獲得できた。今後、Dicerf/f;Wnt1Creマウスの中顔面陥凹における分子変動を、マイクロアレイ、in situ hybridization、qPCR、免疫染色法にて検索する。

次年度使用額が生じた理由

必要なマウス数の獲得に時間を要した関係で、使用できなかった消耗品が生じた。また、コロナの関係で納品が遅れ、使用できなかった消耗品が生じた。次年度は、前述した推進方策にしたがい、必要な実験動物、試薬等の消耗品類を購入する。また、国内外の学会における成果発表の旅費に充てる

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公開日: 2022-12-28  

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