関節軟骨の変形と破壊を特徴とするTMJ-OAは、世界人口の約 2~3 %で発症しており、我が国においても、増加傾向にあるにも関わらず、根本的な治療法は未だ確立されていない。 本研究は、関節軟骨破壊機序に対するバイカリンの影響を検討するとともに、軟骨細胞の代謝に及ぼす影響と作用機序を解明し、TMJ-OA 発症機序と新規治療法の確立を目的として行った。本研究結果より、フラボノイド化合物バイカリンはヒト軟骨細胞の軟骨代謝調節機構に影響を与える可能性が示唆された。軟骨細胞の代謝を調節しうる一つの手段として、バイカリン添加の有効性が示唆された。
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