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2023 年度 実施状況報告書

変形性顎関節症(SAMP3)マウスを用いた顎関節形態変化と顎機能障害の関連の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K17164
研究機関長崎大学

研究代表者

森内 絵美  長崎大学, 病院(歯学系), 医員 (70866607)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード歯科 / 歯科矯正学 / 顎口腔機能 / 変形性顎関節症 / 顎運動
研究実績の概要

本研究の目的は、顎関節形態と顎口腔機能の関連を明らかにし、変形性顎関節症の進行度・臨床症状の診断や新たな治療法の有効性を検証するための基礎データの構築を目指すことである。咀嚼時には顎関節運動と咀嚼筋活動が相互に強調することで、円滑な顎運動が効率よく行われている。このため、変形性顎関節症では、下顎頭の変形が顕著になるほど、重篤な顎機能障害を引き起こし、開咬などの不正咬合を併発することも多い。そこで、変形性顎関節症モデルマウスを用いることで、継続的な病状の進行に伴う下顎頭の形態変化が顎運動、咀嚼筋の協調活動様式および咬合に及ぼす影響を解明し、顎関節障害の予防や治療法の開発につながる基盤的研究を行う。
本年度は主に顎関節症モデルとして通常のICRマウスに強制開口を行うことで、進行性下顎頭吸収疾患モデルとしての所見を確認し、更に顎運動データの収集を行っているところである。今後は下顎頭の吸収の進行に伴い、顎運動、咀嚼筋活動および咬合がどのように変化するのかを検証し、変形性顎関節症の診断や機能療法等の治療の妥当性を評価するための基礎となるデータを収積する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現在、顎変形症モデルマウスを作成し、計測を行っているがデータの集積が予定より進んでいない状況である。理由としては、変形性顎関節症を惹起させるために高週齢マウスを用いているため、実験マウスが麻酔薬の注入により計測前に死亡してしまい、被験体を増やすことに時間を要している。

今後の研究の推進方策

使用する麻酔薬のマウスに負担の少ないものへの変更と麻酔量減少のための手技の変更を検討している。

次年度使用額が生じた理由

実験用マウスの麻酔薬による死亡により計測が予定通り進まず、計測に関わる器材や飼育動物の購入を見送ったことにより次年度使用額が生じた。
次年度では、実験用マウスへの負担が少ない麻酔薬の代用し計測を進行できると思われるため、計測に必要な消耗品や成果の学会発表に使用予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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