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2023 年度 研究成果報告書

天然物ケミカルバイオロジーによる歯周組織代謝活性の探索と歯根吸収予防治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 21K17185
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57070:成長および発育系歯学関連
研究機関広島大学

研究代表者

泉野 尋  広島大学, 医系科学研究科(歯), 研究員 (80881268)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード歯周組織 / ケミカルバイオロジー / 歯の移動
研究成果の概要

本研究では、口腔内の炎症性骨破壊である歯周炎の予防や治療に貢献し得る機能性表示食品・口腔ケア商品の開発を目指している。そのために、抗炎症作用および骨形成作用が期待される数種類の天然植物由来成分エキスを選定し、当該成分の有効性を明らかにすることとした。その結果、5種類の天然植物由来抽出物は、抗炎症を有する可能性が示唆された。
その内、天然植物由来抽出物4および5については、ヒトセメント芽細胞およびヒト歯根膜細胞を用いた炎症モデルに対して、炎症性サイトカインIL-1β、および腫瘍壊死因子TNF-α遺伝子発現を有意に抑制させることが明らかとなった。

自由記述の分野

矯正歯科

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯周炎 (歯周疾患) は、歯周病原細菌によって引き起こされる感染性炎症性疾患であり、重篤化すると歯槽骨吸収による骨欠損に続き、歯の動揺・脱落が生じ、咀嚼や嚥下機能の低下を招く。平成28 年度の歯科疾患実態調査では、歯周炎と診断される割合は35 ~64 歳で、40 %以上であり、年々増加していることから、歯周炎の予防および軽減させる補完療法の確立が急務である。近年、天然植物由来成分バイカリンは、骨粗鬆症等の骨代謝疾患において、副作用の少ない安全な補助治療法として注目されている。そこで我々は、抗炎症作用や骨形成作用が期待される新たな天然植物由来成分について探索することとした。

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公開日: 2025-01-30  

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