歯周炎 (歯周疾患) は、歯周病原細菌によって引き起こされる感染性炎症性疾患であり、重篤化すると歯槽骨吸収による骨欠損に続き、歯の動揺・脱落が生じ、咀嚼や嚥下機能の低下を招く。平成28 年度の歯科疾患実態調査では、歯周炎と診断される割合は35 ~64 歳で、40 %以上であり、年々増加していることから、歯周炎の予防および軽減させる補完療法の確立が急務である。近年、天然植物由来成分バイカリンは、骨粗鬆症等の骨代謝疾患において、副作用の少ない安全な補助治療法として注目されている。そこで我々は、抗炎症作用や骨形成作用が期待される新たな天然植物由来成分について探索することとした。
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